◆ 痛みが続く5つの要因 ◆
A.事故の発生状況
衝突時のエネルギーの大きさは、質量×速度です。1トン前後の自動車が衝突すると、たとえ時速10キロ程度でも、転倒や人どうしの衝突に比べ数十倍の衝撃になります。
また、追突された場合では、不意をつかれることが多く、首に大きな運動エネルギーが加わり、ダメージを大きくします。
B.首の構造
首の太さと腰の太さをみてみましょう。腰より首が太いという方はまずいらっしゃらないでしょう。
骨も、首は腰と比べるとかなり小さくなっています。
更に、上には大きな頭蓋骨が乗っています。
もし人間が骨だけになってしまったとすると、かなり不安定な構造になっています。
頭の重さは5~6キログラムあります。
これを首・肩・背中・胸の筋肉が支えています。
平常でも大きな負担がある首ですが、その周辺の筋肉・靭帯に『むちうち症』が発生し傷つくわけですから、痛みが取れにくくなるのは当然のことです。
C.筋肉緊張のスパイラル
『むちうち症』で特徴的な症状に『ストレートネック』があります。事故の衝撃やその後に起きる痛みに反応し、首の筋肉が収縮、本来なら軽く前方にカーブしている頸椎がまっすぐになってしまいます。
しなやかさを失った首は動きが悪くなり、筋肉も強い緊張が続き血行不良になり、さらに痛みが増します。
すると、その痛みに反応し、筋肉はさらに緊張していくという負のスパイラルに落ち込みます。
D.心因性
『むちうち症』が長期化すると、仕事・家庭内の人間関係に悪影響が出てくることがあります。さらに、損保会社や加害者との交渉が精神的ストレスとなり『うつ』状態に陥ってしまい、これが症状の長期化へつながることもあります。
これにより、PTSD(心的外傷後ストレス障害)が発症し、痛みを増加させることもあります。
このような症状がある場合は心療内科での治療も必要になります。
E. 脳脊髄液減少症
『むちうち症』の典型的な症状に『不定愁訴(ふていしゅうそ)』があります。首肩が凝る・頭が痛い・気分が悪い・めまい・倦怠感等です。
実は『脳脊髄液減少症(のうせきずいえきげんしょうしょう)』という病気も上記の症状を訴えます。
脳は、硬膜という袋の中に入っています。
この袋には、"髄液(ずいえき)"という透明な水のようなもので満たされています。
この"髄液"は川のように流れており、量と圧(髄液圧)は通常ほぼ一定に保たれています。
しかし、事故等の衝撃で穴が開き、少しずつ脳脊髄液が漏れ出すことがあります。
すると、脳の安定性が低下しさまざまな症状が出現することになります。
診断には専門の病院で脳MRI・RIシンチグラム検査等が必要です。
脳脊髄液減少症の合併がある場合を除いて、
『むちうち症』は整骨院の治療で全快します。
頸椎捻挫になったら・・・
大切なのは、初期の処置です。傷めた場合、すぐに氷水やアイスノンで患部を冷やしましょう。
目安は15分です。それ以上冷やしてしまうと凍傷になる危険性がありますので気を付けましょう。
一度冷やしたら、間を一時間開けると良いでしょう。
また、運動・ストレッチ、生活スタイルや姿勢の改善に取り組むのも良いと思います
ちなみに、頚椎捻挫は接骨院での施術対象です。
痛みを長引かせない為にも、近くの接骨院を訪れてみてください。
動きの悪くなった関節・筋肉へのアプローチで、一日もはやく痛みの無い生活を取り戻しましょう!
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