◆ 肥満による膝の傷み
最近体重が急激に増えた。
最近全く運動をしていない。
朝起きて歩き始めたときや椅子から立ち上がる時に膝に痛みが出る。
それはもしかすると、肥満による膝痛かもしれません。
◆ どんな症状なの?
- 初期症状としては、朝起きて歩き始めたときの痛み。椅子から立ち上がる時、またよく歩いた夕方などに痛みやこわばりを感じる。深くしゃがんだときにひざの裏がきついような重苦しいような違和感がある等。
- 膝に水が溜まるケースもあります。
◆ どうして起こるの?
- 太っている人が必ずなるというわけではありません。原因は、使い過ぎや筋力不足・柔軟性の不足などが挙げられます。
- ただ、肥満は膝の痛みの悪化を加速させる一因となります。歩く時、膝には体重の2.7~2.8倍の負荷がかかると言われています。体重が軽いほど膝への負担は軽減されます。体重を2kg減らす事で、膝への負担は5kg以上減らせる計算になります。
◆ 治療法
- 「膝に溜まった水は抜いた方がいいですか?」という質問をよく受けますが、膝に水が溜まるのは、目にゴミが入ったら涙が出たり、風邪を引いたら鼻水が出るようなもので、ひざも使いすぎると水を出してクッションの役割を果たそうとしたり、洗い流す作用が生じてひざを守ろうとします。水が溜まるから痛いというわけではないの安心してください。通常、水は時間の経過と共に体が吸収してくれます。感染症の可能性を考えて、一度水を抜いて検査してもらうのも良いと思います。
- 体重は長いスパンで減らしていきましょう。無理に減量を行うと、返って太りやすい体質になってしまいますので注意が必要です。
- 「食べずに痩せる」のではなく、運動でカロリーを消費しましょう。食事はタンパク質を取るように心がけましょう。外食等で糖分を摂取する場合は、予め牛乳を飲んで糖の吸収を抑える工夫をしましょう。
- GI値の高い食品・・・米・パン・うどん・スパゲティ・小麦製品・ジャガイモ・トウモロコシ・人工甘味料
- GI値の低い食品・・・野菜・肉・魚・大豆製品・こんにゃく・そば・さつまいも・きのこ類・ヨーグルト・ナッツ類