◆ 膝の水(関節水腫)
膝に水が溜まっている気がする
整形外科で膝に水が溜まっていると言われた
「水って抜いた方が良いの?」
「何回水抜いてもすぐに水が溜まる」
今回は、そんな膝の水についてのお話です
◆ どんな症状なの?
- 「膝に水が溜まる」とは膝の関節液(かんせつえき)が異常に増えた状態の事を指します。これを関節水腫(かんせつすいしゅ)と言います。
元々膝には少量の関節液が循環しています。膝がスムーズに動くのを助けてくれたり、関節の軟骨に栄養を与える働きがあります。 - 通常、新しい関節液が生産され、古い滑液が吸収されることで量はごく少量に保たれています。それが、以下のような事が起ると溜まると言われています。
- ● 膝に異常な負担がかかった時
- 急激な運動や体重の増加など
- ● 外傷
- 膝の軟骨や骨、筋組織等が擦れたり、潰れたりする
- ● 病気や変形
◆ 治療法
- 炎症がなくなれば水は自然に吸収されていきます。
- 基本的に痛みや違和感がなければ、水を抜く必要はありません。
- また、水を抜いてもらっても、溜まらない場合と再度溜まってしまう場合があります。
- まずは、関節液の溜まる原因を取り除くことが大切です。
- 体重を減らし、関節周りの筋肉を鍛えましょう。
- 暖めるのも有効だと言われています。
ただし、膝内部の状況に問題がありそうな時は整形外科で検査してもらいましょう。 -
◆ 補足
- 今までは膝の軟骨は一度すり減ってしまったら、一生元に戻ることはないと言われてきました。しかし、最近になって軟骨は再生することが分かってきたのです。
その最も有効な運動方法が膝を小刻みに揺らすこと・・・貧乏ゆすりだと判明しました。
落ち着きがなく、人に嫌な顔をされる貧乏ゆすりですが、貧乏ゆすりをすることで、質の高い粘り気のある関節液が分泌されます。