寝違い
寝違い
朝起きたら「ピリッ!・・・アレ?首がまわらない!?」
このような経験ありませんか?そうです、“寝違い”です。
首が曲がらない、ある方向まで曲げたらそれ以上曲げると痛くて曲げられない。
後ろを振り向けないから、車を運転するのもヒヤヒヤ!
そもそも『寝違い』はなぜ起こるのでしょうか?
◆ 寝違いは何故おこるの?
- 「寝違い」と一言で言っても、その痛みの原因には様々な原因が考えられます。
①寝ている時の姿勢により、首の関節や筋肉に過度の負担がかかってしまった場合
②慢性的な肩こりにより、筋肉に負担がかかりやすい状態の場合
③枕の高さが合わない場合
④リウマチ等の関節炎、首の骨に特別な疾患がある場合
筋肉は伸ばしすぎると、かえって縮んでしまう性質を持ちます。
これは筋紡錘・腱紡錘という筋肉の長さと張力を測るセンサーが働くためです。
このセンサーのおかげで、筋肉は必要以上に伸びないようになっています。
その為、変な姿勢で筋肉を過度に伸ばしすぎてしまうと、その筋肉が異常収縮を起こしてしまい、痛みの原因となってしまうのです。
また慢性的な肩こりなど筋肉が元々硬い人は、寝違いの症状がより酷くなってしまう事が多いと考えられています。
筋肉が硬い人はそれだけ関節の動く範囲も狭く、ちょっとした寝相の悪さでも伸ばしすぎてしまう状態になりがちだからです。
また枕の高さが合わないのも良くありません。
枕は高すぎても低すぎても、首に過度の負荷を与えます 関節と筋肉が柔らかい人は、多少枕が合わない程度では首に痛みが出る事はありません。
しかし関節と筋肉が硬い人は、ちょっと枕の高さが合わないだけで、すぐに痛みが出てしまいます。
また上記のものとは一切関係無く、そもそも病気により首に痛みが出てしまっている場合があります。
それはリウマチや、骨自体に問題があったりと様々です この場合は専門の治療を行わなければ完治する事はありません。
◆ 寝違えた時はどうすればいいの?
- 寝違い(寝違え)は、軽度であれば何も処置しなくても即日もしくは2、3日以内には自然と回復します。
ですが、程度が重くなると首の動きが完全に制限されてしまい、適切な処置を施さないと何週間も痛みに悩まされることにもなりかねません。
このような事にならないよう、予防と治療をしっかりと行いたいものです。
あまりにも痛みが酷い時の入浴は避けましょう。
体を温めることで、炎症が悪化する場合があります。
また、固まっている所ほぐそうと、自己流で強く揉み過ぎてしまうのも避けた方が良いでしょう。
炎症をが酷い場合、かえって症状が悪化してしまう場合があります。
◆ 当院の治療方針
- まず、患部の炎症を抑えます。
超音波治療器やサイバーといった物理療法。
(超音波治療器は、音で治療する機械です。痛みが無いので、痛いのが苦手だという方も安心です)
そして、患部の筋肉を柔らかくする為、マッサージをする電気やストレッチなどを行っていきます。。
◆ 予防法①
- 私は、普段の心がけで寝違いしにくい体作りは可能だと考えています。
「寝る前にコップ1杯の水を飲む」
これだけでも、かなりの予防になると思います。
枕の高さは自分に合っていますか?
無理な体勢で寝ているのは、寝違いを助長する恐れがあります。
枕のベストな高さは「身長が何センチだから何センチ」と言えるわけではなく、本当に人それぞれです。
体系や首の長さ、頭の大きさや重さ・・・一人として同じ条件の人はいませんからね。
かといって、オーダーメイドはお金がかかるので二の足をふんでしまいますよね。
私がオススメするのはタオルを使う方法です!
タオルを何枚か重ねることで高さの微調整が効きます。
私は、低めが好みなので座布団の上に一枚バスタオルを畳んだものをひいて使っています。