頭 痛
15歳以上の日本人のうち、4人に1人は「頭痛持ち」と言われています。
頭痛には、緊張型頭痛や片頭痛などの慢性的な頭痛(一次性頭痛)
脳腫瘍やくも膜下出血などの命にかかわる頭痛(二次性頭痛)があります。
なんと、 慢性的な頭痛の患者さんは全国に3000万人いると言われているんですね。
◆ 緊張型頭痛
- 「緊張型頭痛」は、頭の横の筋肉や、肩や首の筋肉が緊張することで起こると言われています。
また、精神的・身体的ストレスであることが原因で起こることもあります。
症状は、どちらかというと鈍い痛みが特徴的で、吐き気や嘔吐などといった頭痛以外の症状は現れません。
数時間で治まる場合や、頭痛が数ヶ月以上も続くなど、慢性化するケースもあるようです。
午後から夕方にかけて痛みが強くなる傾向があります。
◆ 片頭痛
- 「片頭痛」は、脳の血管の急激な拡張・周囲の三叉(さんさ)神経を刺激で起きると言われています。
その他、、寝過ぎ・寝不足・女性ホルモンの変動・空腹・疲労・光や音の強い刺激なども、片頭痛の誘因とされています。
こめかみから目のあたりがズキンズキンと心臓の拍動に合わせるように痛むのが特徴で、 頭の片側だけが痛いとは限らず両側が痛むこともあり、日常生活に支障が出ることもある発作性の頭痛です。
また、 体を動かして頭の位置を変えるた際に痛みが増幅することがあります。
頭痛以外に、吐き気・嘔吐・下痢などの随伴症状があり、光、音、におい、気圧や温度の変化に対し敏感になることも・・・
頭痛は数時間から数日程度持続します。
静かな暗い部屋で横になって休むと楽になるようです。
頭痛発作の前日、ないし数日前に気分の変化・口が渇く・飢餓感・あくび・眠気などの前駆症状が出る人もいます。
◆ 緊張型頭痛の予防
- 1.姿勢を正して、同じ姿勢で長時間の作業をしないようにしましょう。
2.簡単なストレッチをこまめに行い、首や肩の筋肉の緊張をほぐしましょう。
マッサージや温めるのも効果的です。
3.気分転換をしましょう。
◆ 片頭痛の予防
- 1.冷たいタオルなどを痛む部位に当てましょう。
血管が収縮して痛みの軽減に役立ちます。
2.静かな暗い場所で休みましょう
3.寝不足、寝過ぎ、疲労、空腹など体のストレスを避ける。
◆ 頭痛メモ
- 頭痛は、他にも歯並びや歯を噛み締め続ける事が原因でおこるものもあると言われています。
「頭痛くらい」と思わず、ひどくなると生活に支障をきたす場合や、背後に命にかかわる病気が隠れていることもあります。
一日も早く専門の先生に診断していただきましょう。
※「頭痛外来」(あるいはそれに類した医療サービス)を開設する病院は、市販の書籍や、日本頭痛学会のホームページに掲載されている「日本頭痛学会専門医一覧」で調べられます。
受診の際、症状をうまく医師に伝えるのは難しいものです。
最初の頭痛はいつ頃から始まったか、どこがどのように痛いのかなどメモを取っておくと良いでしょう。
どんなシュチュエーションの時に痛みが出るのかを記録する事で、頭痛の予防にも繋がります。