「むちうち症」は交通事故で追突をされたときに多く発症することで知られています。
交通事故では、後方からの追突によるものが大半ですが正面衝突や側面衝突でも発症します。
事故の衝撃で首が、可動範囲を超えて曲がったり伸ばされたりすると首の周辺の軟部組織(靭帯など)が損傷を受け様々な症状が現れます。
自動車が発達する以前には「むちひも」と呼ばれ、乗馬しているとき尻に鞭を当てられた馬が急に走り出し、騎手の頭が反り返り、首の周囲の痛みが続くことからそういわれるようになったようです。
近年では車社会となり、自動車事故による外傷も増え、その中でも「むち打ち症」が問題視されるようになりました。
医者による診断名は「外傷性頚部症候群」または「頚部捻挫」といわれることが多く、これが通称でいう「むちうち症」です。
「むちうち症」は首やその周辺の打ち身、捻挫、あるいは骨折等によっておきる障害や症状をいい、自動車事故だけでなくスキーをしていて転倒した時などのスポーツや仕事上の事故によってもおきます。
また、整体やカイロプラクティックなどでの不適切な施術によって発症することもあります。
また近年「むちうち症」によって「脳脊髄液減少症」がおきることが分かってきました。後遺症として髄液が慢性的に漏れ出ておきてくる様々な体調不良の症状です。
むちうち症の最大の問題は、そのうち治るだろうと放置したり、間違った治療を続けているうちに難治性の症状となり、生涯に渡る苦しい後遺症に悩まされる可能性があるということです。
受傷した初期の時点から信頼できる所を選ぶことが大切です。
精密検査等を受けた病院での治療に疑問を感じたときにも、できるだけ早めにむち打ち症を専門とする、整形外科や接骨・整骨院に変えることをお勧めします。自賠責保険も問題なく継続できます。
その他、交通事故による症状には、捻挫、骨折、打ち身、腰痛などがあります。
スポーツ傷害では、肉離れ、腰痛、つき指、捻挫、打ち身などがあります。
いずれも放置せずに早めに適切な診療を受けましょう。
そのうち治るだろうと思いが後遺症に悩む結果になります。
初期から適切な処置を受け、痛みの軽減と早期治癒を心がけましょう。
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