ヘバーデン結節・ブシャール結節
指が曲がってきたけど、これって何かの病気?今回は、ヘバーデン結節・ブシャール結節について説明していきます
◆ どんな症状なの?
- 指の一番先の関節が曲がってしまう、いわゆる節くれ立ちのような見た目になる病気です
40歳過ぎの女性に多いと言われていますが、私が診た人の中では男性も結構な方がかかっていました
関節が大きくなり、曲がってくるという症状が徐々に現れてくるのが特徴です
また、どこかにぶつけるなどの衝撃が加わったり、 動かしたりすると痛みが出る事があります
ただ長期的に見れば痛みは自然と回復していきます。多少なりとも動かしにくくなりますが、 日常動作に支障が出る事はほとんどありません
症状が良く似ていたりするので、関節リウマチと間違いやすいので注意が必要な病気と言えます
症状が進んでいくと、指を伸ばしたり曲げたりすることができなくなってしまいます
朝方に指がこわばることが多く、日中以上に指の曲げ伸ばしが難しくなります
特にこれといった原因が無く発症することの多い病気ですが、指をたくさん使いすぎるとなりやすいようです
◆ ヘバーデン結節って?
- 変形性関節症の一種で、いわゆる老化現象です
指の骨と骨の間が狭くなり、関節面の骨が棘のようにとがってしまうため、関節が肥大したような見た目になってしまいます
ヘバーデン結節は、体質的な要員が多い疾患として考えられています
手を使う作業の多い仕事だから必ず発症するかというとそうでもなく、変形しない方も結構いらっしゃいます
親指の手根中手関節症を合併している事が多いので注意が必要です。
◆ 治療法
- 時間と共に自然治癒していく病気ですが、見た目が悪くなりたくないのであればテーピングが効果的です。
それに電気治療や超音波治療などで痛みはかなり改善する事が多いです。
また前回のばね指でも申し上げましたが、このヘバーデン結節もあまり患部を触らない方が早く治ります。
痛む場所を強く押したりすると、その場では痛みが軽くなるかもしれませんが、変形を加速させてしまう要因にもなりますので絶対にやらないようにして下さい。
◆ ブシャール結節
- へバーデン結節は指の第一関節にできる病気ですが、同じような症状が第二関節におきるのがブシャール結節となります。やはり40代以降の女性に良く見られます。
症状もヘバーデン結節とだいたい同じで、関節の腫れ、痛み、赤み、水ぶくれ、指のこわばり、骨の変形などとなります。
ブシャール結節だけの単発で発症することもあれば、ヘバーデン結節も同時に発症することもあります。一般的に、第二関節のほうが第一関節よりも曲げにくくなると不便だと言われています。
原因もヘバーデン結節とだいたい同じです。老化、指の使い過ぎ、ホルモンバランスの崩れ、甲状腺機能の異常、免疫力の低下、遺伝などが原因として挙げられています。
治療も電療、超音波、テーピングが有効です。またあまり触りすぎると悪化しますので、押したりしないようにしましょう。